岩手県では、1993年(平成5年)の大冷害により、翌年に作付けするための充分な種もみを確保することができませんでした。そこで岩手県農政部は、わずかに残った種もみを沖縄県石垣島で増やしてもらい、そのまま種まきに合わせようという大計画を打ち立てました。
沖縄県石垣島の農家の協力のおかげで見事成功し、1994年(平成6年)の田植えに間に合わせることができました。
かけはしは、沖縄の人々の優しさによって育てられたお米です。
かけはしの歴史
1984年 | 岩手県農業試験場で「ふ系126号」と「庄内32号」を交配する。 |
1993年 | 岩手県が「かけはし」を奨励品種とする。 |
1994年 | 「かけはし」と命名される。 |
1995年 | 種苗法により品種登録される。 |
かけはしの系譜
かけはしの名前の由来
かけはしは、種もみの緊急増殖を通して、沖縄県と岩手県の交流のきっかけとなったお米です。
この名前は、虹や夢を思い出させ、その一方で、強い語感を持っており、岩手の生産者がこのお米にかける情熱と意気込みを表しています。
自然と人との、人と人との、地域と地域との「かけはし」になってくれることを期待して名付けられました。
かけはしの味と特徴
粘りが少ない良食味。比較的あっさりしています。
米粒が大きく、冷めても味が落ちにくいので、お寿司などにぴったりです。