コシヒカリ(多古米)を食べてみた
千葉県のお米には「多古(たこ)米」「長狭(ながさ)米」「夷隅(いすみ)米」と呼ばれる三大ブランドがあります。
中でも多古米は、江戸時代には徳川幕府献上米、昭和38年には天皇献上米として選ばれた有名なお米。生まれも育ちも千葉県という生粋の千葉県民ならば、誰もが知っているブランドです。
味は魚沼産コシヒカリに負けない美味しさ。しかし、値段は超高級。庶民の財布ではなかなか買えないお米ですが、たまたま知人にいただいたので、さっそく食べてみました。
新米ということでさらに品質が良いので、とても期待が持てます。
千葉県香取郡多古町で生産されたお米を多古米と言いますが、千葉県産のお米生産量のおよそ2%しかありません。
市場に出回る数量も少ないため「幻の米」とも言われています。
平成30年度の新米で、精米したばかりのお米です。
こちらは多古米。粒ぞろいが良く、混じりけのない白さです。
こちらは千葉市内からほど近い米農家さんが収穫したコシヒカリ。低農薬なのか、虫食いが結構混ざっていました。
形はさほど変わらないものの、ツヤは若干多古米の方がいいですね。
炊き上がりも申し分ない見た目。米粒がしゃもじに残るのを見ると、かなり粘りが強いことがわかります。
コシヒカリ(多古米)のレビュー
モチモチした弾力、後を引く甘さがあります。
お米そのものが好きな人がとても美味しく感じるお米です。それとは逆に、おかずがメインでお米がサブという方の場合、味が濃すぎておかずが負けてしまうと感じるようです。
お弁当として詰めたところ、冷めるとおこわのような粘りが生じました。残り最後の米粒が曲げわっぱにへばりついて、お箸でうまく取ることができませんでした。また、さらに甘みも増すので、もち米を使わなくても、赤飯が作れるのではないかと思いました。
お弁当やおにぎりにするよりは、温かいうちに食べた方が食べやすいお米だと言えます。
しかしながら、もち米に近い多古米は、かなり高品質のお米ということに間違いはありません。
もち米好きな人に愛される、旨さのインパクトが強いお米ですね。